同盟
ディオネ大陸の西側を統治するトルヴォス国は実の所、東側を統治するデルタス王国に侵攻出来ずにいた。
なぜならデルタス王国は中央大陸ことデルポイ大陸の東側を統治するヘリック共和国と、東方大陸の巨大企業、ZOITECと同盟を結んでいたからだ。
この巨大国家と巨大企業は、大量の資源を必要としていた。そこでデルタス王国は、ディオネ大陸の資源を彼らに提供する代わりに、トルヴォス国から防衛してくれるように要請したのだ。当然ヘリック共和国とZOITECは断るはずもなく、この要請を受け、侵攻してくるトルヴォス国を撃退する事に成功したのだった。
トルヴォス国はデルタス王国が同盟を結んで以降、迂闊に手出しが出来なくなり、北方大陸の両国は、10年近くもの間、特に大きな変化のないまま時が過ぎていった。
だが、とある出来事を境に状況は一変する事になる。
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